工学研究科の窓 Vol. 7
松﨑教授が万博「培養肉」を全国巡回、クラファンでも手応え

◆松﨑教授が万博「培養肉」を全国巡回、クラファンでも手応え
2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスパビリオンで「培養肉」を常設展示した工学研究科の松﨑典哉教授は、クラウドファンディングで集めた浄財をもとに、全国各地の科学館などで巡回展示を繰り広げています。子どもたちの関心を呼びながら、食の大切さを考える機会にもしてもらっています。
クラウドファンディングは「培養肉に出会い、ミライの食卓を考える」をテーマとして、万博展示を実現させた企業などとともに、昨年12月12日~今年2月9日に実施。第一目標の500万円の2倍を超す1089万6000円を集めることができました。
巡回では、万博展示と同じ冷蔵培養肉の実物や映像などを、まず大阪市北区中之島の大阪科学技術館で昨年12月13日~今年2月15日に展示しました。続いて東京都江東区の東京科学未来館で2月18日~4月13日、「みゃくみゃくとつなぐ展 ~万博とひらく未来~」の中で展示され、松﨑教授も足を運びました。他にも希望地を募って、応募を締め切りました。今後2028年1月末ごろまで、全国10か所くらいを回る予定です。




クラファンは結果的には、目標額の2倍以上に達しましたが、スタートが年末ということもあって当初の出足が鈍く、目標達成すら危ぶまれました。松﨑研究室のメンバーなどが知恵を出し合って、クラファンHPでこまめに情報を発信。さまざまな人々に呼びかけ、また直接の寄付のお願いにも足しげく回って、広い共感を得ることができました。その中心メンバーだった吉川真美さんは「不慣れだったSNSが、途中で楽しくなりました。万博期間中にできなかった発信を多様に展開できて、多くの方々に接していただけた手ごたえも感じました」と振り返ります。
寄付してくださった方には、返礼品を準備でき次第お贈りします。1万円の方には特製のクリアファイル、3万円の方にはオリジナルTシャツ。そして5万円以上の方には、まさに赤身・脂身の赤・白コントラストの培養肉をあしらった手作りキーホルダーをプレゼントします。このキーホルダーは、3Dプリンターを活用し、肉と同じでこぼこなども再現。試作を何度も繰り返しながら制作にあたった仏人カンタン・ミュレールさんは「途中で割れたり失敗の連続でしたが、ソフトフェア技術者など多くの方々のアドバイスのおかげで素晴らしいものができ、大変楽しい仕事でした。阪大の素晴らしいイメージ作品に仕上がりました」と笑みを見せています。
万博展示、クラファン、そして全国展開とフル回転している松﨑教授は「全国の皆様にご覧いただくのが楽しみです」と語るとともに、「これも、クラウドファンディングでご寄付いただいた方々のお気持ちのおかげです」と感謝の気持ちを伝えます。

ミュレールさん(左)と吉川さん


完成しました。
クラファンで寄付に協力してくださった皆さんへの感謝を忘れず、今も運営業者「レディフォー」のホームページで、活動報告などを発信し続けています。リンクはこちら https://readyfor.jp/projects/cultured-meat 今後の全国巡回のスケジュールなども知ることができます。(社会連携室・嶋谷泰典)
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「こんなおもしろネタがあるよ」 「今度イベントをするから、 紹介して!」といった情報をお待ちしています。
アドレス=shimatani@liaison.eng.osaka-u.ac.jp


