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    「より安全な口腔手術」へクラファン

工学研究科の窓 こぼれ話 Vol. 10
「より安全な口腔手術」へクラファン

クラウドファンディングへの寄付を呼び掛ける画像

◆「口腔外科手術をより安全に行う」ためのクラファンを歯学部が展開

 親知らずの抜歯から難病まで、口腔外科の手術をより安全に進めるため、大阪大学歯学部付属病院では、術中に神経や血管の位置をリアルタイムで確認できる「手術ナビゲーションシステム」などの導入を目指して、クラウドファンディング「“見える手術”で的確な口腔外科手術を、これからも」を展開しています。高度な機器が必要になりますので、これまで阪大が展開してきたクラファンの最高目標金額「1200万円」を目指します。
 大阪大学歯学部附属病院は、国立大学で唯一の歯学部単独の附属病院であり、限られた予算の中で高度な歯科医療を担っています。
 クラファンに対して歯学部はもとより、学内全体から支援の声が上がっていて、歯学部と触覚デバイスや医療VRなど共同研究に取り組んでいる工学研究科の吉元俊輔准教授(機械工学専攻)も、「患者さんの治療と学生の教育向上のため、ぜひ頑張ってほしい」とエールを送っています。

 口腔外科では口唇裂・口蓋裂、顎変形症、親知らずの抜歯、腫瘍、難病などで、神経や血管が密集する非常に繊細な領域の治療を行っています。わずか1㍉以下の違いが、患者さんの安全性や術後の生活の質にも影響します。現状は、ベテラン医師の勘や経験、空間認知能力に支えられてきた側面があります。これからの時代、神経や血管、歯根の位置をリアルタイムで的確に可視化しながら手術をできるよう「手術ナビゲーションシステム」の導入を計画しています。

 さらに、患者さんの解剖構造を三次元で再現し、実際の手術に近い感覚で繰り返し学習できる「VR手術教育システム」の正規導入も目指します。これによって歯学学生、若手医師、研修医はもちろんのこと、ベテラン医師も繰り返し手術シミュレーションを行うことができるようになり、より安全な技術習得と医療警鐘を加速できます。
将来的には、先天奇形や顎変形症など、顎の位置やかみ合わせを改善する手術において、ナビゲーションシステムを活用し、顎の位置をより正確に決定する新たな手術支援技術の開発にも取り組む方針です。

 実は社会連携室に所属する筆者は、約35年前に口腔外科の難しい手術を受けて、“後遺症”が残ります。このシステムが導入されれば、私が受けた手術もより精度を上げて行えると聞かされて共鳴。クラウドファンディングに応援メッセージを送っています(手術後の患者さんからエールをもらいました 2026/07/23 | 口腔外科手術をより安全に。ナビゲーション・VR導入で次世代育成を(関 壮樹 – クラウドファンディング READYFOR)。

 プロジェクト代表である口腔外科第一教室の関壮樹助教は「経験に頼る医療では、患者さんに負担がかかり、たとえば神経を傷つけたら完全再生は難しいです。患者さんの安全性向上、若手医師教育や地域医療への貢献につなげ、未来の口腔外科医療を支える環境を大阪大学から発信したいと考えています」と話し、クラウドファンディングへのご協力を呼び掛けています。
 第一目標「1200万円」=手術ナビゲーションシステムの導入▽第二目標「1700万円」=VRシステムの導入▽第3目標「3000万円」=より高度な両システムの導入。
 クラウドファンディングへのアクセスは、口腔外科手術をより安全に。ナビゲーション・VR導入で次世代育成を(関 壮樹 2026/07/15 公開) – クラウドファンディング READYFOR。「大阪大学 口腔外科 レディフォー」でも検索できます。(社会連携室・嶋谷泰典)

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アドレス=shimatani@liaison.eng.osaka-u.ac.jp

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