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    ロボットと 人間と いのちと

工学研究科の窓 こぼれ話 Vol. 18
ロボットと 人間と いのちと

「手塚治虫が私たちに教えてくれたこと」をテーマに、オープンダイアローグを展開しました」

◆第1回市民フォーラム「手塚治虫が私たちに教えてくれたこと」

 鉄腕アトムからアンドロイドロボットまで――子どもも大人もワクワクするようなイベント2つが阪大関係者の手によって開催されましたので、ご紹介します。 一つは大阪大学中之島センター隣の「中之島クロス」2階「Qrossover Lounge夢」で9月19日に開催された第1回市民フォーラム「手塚治虫が私たちに教えてくれたこと~手塚治虫の作品から、人間・生命・社会、そして未来を考える」(一般財団法人未来医療推進機構「手塚治虫みらい会議」主催)で、 澤芳樹・未来医療推進機構理事長や石黒浩・大阪大学大学院基礎工学研究科教授らが、 手塚作品などについて語り合いました。もう一つ、 東京で石黒教授が監修し、 大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンを再現した「いのちの未来+」は、連日多くの観客でにぎわいました。

◆澤理事長「中之島が阪大発祥の地で、手塚もここで育った」

 フォーラムではまず、阪大医学部名誉教授でもある澤理事長があいさつで、 「阪大の原点は天然痘撲滅に努めた緒方洪庵の適塾。『世のため 人のため 道のため』の教えは今につながります。そしてこの中之島が阪大発祥の地であり、手塚もここで育ちました。中之島クロスがこの地にできたことも、そういう背景を持っています」と意義づけました。自身も手塚作品の一つ「ブラックジャック」にあこがれて外科医を目指したといい、また適塾、洪庵を描いた「陽だまりの樹」の魅力も紹介しました。
 続いて石黒教授が「手塚治虫が描いた未来と、私たちが生きる未来」と題してスペシャルトーク。「人間とロボットの境界がなくなるなかで、 人間性を突き詰めて考えたのが手塚。あの時代に、 既にAIと人間の共存を考えていたようなものです」と功績を語り、 昨年の万博出展を振り返って「万博にかかわって一番良かったのは、 大屋根リングの中でいろんな国同士が仲良く交流し、聖地のようになっているのを感じられたことでした。世界が紛争に引き裂かれている中、 とても有意義でした」と語りました。

 ◆石黒教授「いのち、人間、 ロボットの本質を徹底して考えたのが手塚」

 最後は、両氏を含めて計5人でオープンダイヤローグを展開しました。澤理事長は「この『手塚治虫みらい会議』では、 厳しさの中に優しさを包んだ手塚の功績を次の世代、 子どもたちにどう伝えていくか、 考えていきたい」と展望するとともに、 「私の恩師・川島康生先生がおっしゃっていた『仕事が楽しければ人生は楽しい、仕事がDUTYなら人生はつらい』という言葉をかみしめていきたい」と語りました。
 石黒教授は「いのち、 人間、 ロボットの本質を徹底して考えたのが手塚。世の中に流されずに本質を考えるという姿勢を、 私たちは引き継いでいきたい」と力をこめました。そして「もしも、 ぼくが、 わたしが、宇宙からの眼差しを持ったなら、 想像の力は光速を超えて、 何万何千光年のはるかな星々にまで瞬時に到達できるでしょう。その想像の力こそ、 人類ゆえの最高に輝かしいエネルギーなのです」という手塚の言葉を、 スライドで紹介しました。 

 このほかの発言者のうち、手塚の長男で映画監督の眞さんは「父が大切にしていた命は、 古代からのアニミズムという文化を背景にしていました」と切り出し、 「日本人だけがアニミズムを引き継いでいて、お日さま、お月さま、お星さまと呼ぶように、自然に対する敬意を重んじている民族なんです」と解説しました。

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東京の石黒教授のイベントでは、アンドロイドの共演も盛り上がりました

◆アンドロイドのシグネチャーパビリオン 東京で再現

 もう一つ、石黒教授のイベント「いのちの未来+」は東京・高輪「The Museum of Narratives Box1000」で7月25日~9月25日の2か月間にわたり開催されました。写真を中心にお楽しみください。万博と同じコンテンツから、さらにバージョンアップしたものまで、比較してもらえます。 (社会連携室・嶋谷泰典)

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 「こんなおもしろネタがあるよ」「今度イベントをするから、紹介して!」
といった情報をお待ちしています。
アドレス=shimatani@liaison.eng.osaka-u.ac.jp

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