工学研究科の窓 研究探訪 Vol. 5
金沢で開かれた産学連携学会「上」

◆産学連携学会で阪大社会連携室、共同研究講座が報告
産学連携学会第24回大会金沢大会が6月18、19日、金沢市内で開催され、大阪大学から社会連携室などが参加し、発表も行いました。この模様を2回に分けてお届けします。「上」編は第2日、大阪大学や共同研究講座が行った発表を中心にまとめます。
金沢商工会議所会館で8会場に分かれてオーガナイズドセッションが展開され、大阪大学からはD会場での「人材育成」パートで3グループが報告しました。


まず工学研究科社会連携室長の安田誠教授(応用化学専攻)が「大阪大学工学研究科におけるIndustry on Campusを基盤にした人材育成の展開」と題し、社会連携室の活動概要などを報告しました。「大阪大学が共同研究講座を開設して、今年でちょうど20年。工学研究科のみならず、学内のいろんな部局と連携してもらっています。1対1型だけでなく、ハブ型、社会問題解決型といった多彩な態勢が展開されます。博士課程への多様なパスも整備しています」と説明しました。参加者からは「メーカー以外の業態においても、博士課程人材の育成に関わる取り組みが考えられるのか」との質問があり、本学にはこうした多様な連携を受け入れる制度的な基盤が整っていることが紹介されました。


続いて、NEXCO西日本 高速道路学共同研究講座の友村圭祐・招へい研究員が「大学院授業『高速道路学』の開設~共同研究講座における学生教育への貢献について~」と題して。「2011年に講座を開設して以来、悲願だった学生向け講義を今年度から始められています。コロナ禍を機に社員研修の教材を体系化し充実させたことで,大学でのシラバス作成や授業準備がスムーズに進みました」「当社へのリクルート活動にとどまらず、業界全体の人材育成が大きな目的です。基礎と応用の両方の講義を展開しているので、その間を結ぶ講義内容をさらに整備していきたいです」と報告しました。「授業を新設するのは大変だったと思う。単位評価はどうしているのか」といった質問が寄せられました。


3番手として、社会連携室室員の中川貴教授(ビジネスエンジニアリング専攻)が「大阪大学工学研究科におけるIndustry on Campus型リカレント教育エコシステム構想」と題して。「2025年度にリカレント教育をスタートさせ、各共同研究講座・協働研究所からいろんなリソースを出してもらっています。オンデマンドでは、90分授業を15分程度に分割して提供し、受講者から『聴講しやすい』『学習意欲が高まった』などの評価をいただいています」と説明しました。26年度はAIエージェント演習やディープテックビジネス実践などの講座を新たに提供する予定です。質疑では「企業から派遣されて数年で戻ることのインセンティブは?」などのやり取りが行われました。
大会初日の模様は、7月8日に掲載予定です。(社会連携室・嶋谷泰典)
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